となりの英会話小学校で採用されている英語教科書集/2021年版 | となりの英会話 小学校で採用されている英語教科書集/2021年版 | となりの英会話

となりの英会話

03-6774-6670

受付時間9:00-18:00(土・日・祝日を除く)

小学校で採用されている英語教科書集/2021年版

日本でも、小学校から英語教育が始まりました。日本では初めての試みなので、現場では戸惑いもあるようですが、まずは無難なスタートを切ったようです。ところで、小学校で採用されている英語教科書には、どのようなものがあるのでしょうか。2021年は教科書改訂の年ということもあり、特にスタートしたばかりの英語の教科書に注目が集まっているので、いくつかご紹介しましょう。

小学校の英語教科書の現状

日本の小学校で、英語の授業をするのは初めてなので、文科省が専門家や現場の意見を聞きながら、教科書を作成しました。とはいっても、まだ現場からのフィードバックはないので、今後改良の余地が数多くあることでしょう。

小学校5年生、6年生向けの英語の教科書は、「聞く」「話す」を基本に、「読む」「書く」力もつくように構成されています。5年生、6年生で覚える必修英単語は、600~700語程度を想定しており、最低でも600以上の英単語が掲載されることになっています。

現在のところ、小学校では文法は教えない方針になっているようです。文法は中学以降で重点的に学習させる方針で、小学校ではまず日常会話でよく使われる表現に慣れるところから、スタートさせる考えのようです。

また、小学校の教科書では「聞く」「話す」に重点を置き、「読む」「書く」にはあまり力を入れず、これまでどおり中学以降の授業にゆだねる形になっています。「聞く」「話す」は言語学習の基本なので、まず耳で慣れさせて、簡単な会話ができるところまで、持っていこうという計画なのでしょう。

また、小学校の教員は英語指導の経験がほとんどないので、その点も考慮して編集されています。教科書の内容については、「まずまずの出来」と評価する識者がいる一方で、単語数や例文が多すぎて、教員や児童のキャパシティを超えているのではないかと、懸念する声もあります。

いずれにせよ、小学校の英語教科書は出来上がったばかりなので、今後改定を重ねてより良いものになっていくことでしょう。

代表的な小学校向けの教科書

では次に、小学校で採用されている英語教科書を、いくつかご紹介しましょう。

NEW HORIZON Elementary

東京書籍株式会社が発行する、小学校5年生、6年生向けの教科書です。「みんなが英語を好きになる!」をコンセプトに作られており、初めて英語を学ぶ児童が、スムーズに英語になじめるように構成されています。数多くのコンテンツが用意されており、教育現場で適宜選びながら、授業に役立てることができます。

児童のやる気を引き出すように編集されているのが、この教科書のポイントです。英語を使用するさまざまな場面を想定し、その場に合った適切な英語表現ができることを、目的として作られています。小学校の英語学習要綱に則り、バランスよく初級英語を学習して、中学校の英語教育につなげます。

単に英語を覚えるだけでなく、英語による見方、考え方を身につけさせて、英語らしい思考力、判断力、表現力を育むのが狙いです。NEW HORIZON Elementaryは、本体と別冊に分かれています。本体は大きなサイズで、文字を書きやすく、カードを貼りやすい工夫がされています。

別冊は持ち運んで使用することを考慮して、コンパクトサイズにまとめてあります。本体と別冊合わせて、約200箇所にQRコードが設置してあり、ネイティブの正確な発音をいつでも聞くことができるのも、大きな特徴と言えるでしょう。

Junior Sunshine

開隆堂出版株式会社が発行する、小学校5年生向けの英語教科書です。グローバル化の進む時代を生き抜くために、まず英語が好きになることを目的として、作られた教科書です。

この教科書に込めた願いは、「進んで英語を学ぶ」「英語を学ぶことが楽しい」「友だちと協力して英語を学ぶ」の3つに、集約されています。日常生活の何気ない場面で、友だちと伝えたい情報をやり取りしながら、英語力を身につけていきます。繰り返し学習することにより、英語の知識と英語力を確かなものにして、友だちと自然な英会話ができるようにします。

このように、クラスの友だちと協力しあって、英語力を伸ばしていこうというのが、この教科書のコンセプトなのです。教科書には身近な場面設定が多いので、児童も違和感なく受け入れられるでしょう。あくまでも、わかりやすい英語表現を、身につけることに重点を置き、文法などの本格的な英語教育を見据えつつ、中学校にバトンをつなげます。

身近な話題や課題をわかりやすく解説する中で、児童たちは楽しく英語を学ぶことができるでしょう。豊富なコンテンツが用意してあるのも、この教科書の特徴です。しかも、すべてのコンテンツは、QRコードからアクセスできるようになっているので、いつでも必要な場面で活用することができます。

JUNIOR TOTAL ENGLISH

学校図書株式会社が発行する、小学校5年生、6年生向けの英語教科書です。「多様性を前提とした問題解決能力の育成」の基本理念のもとに、編纂された教科書です。繰り返し学習することにより、自分で問題点に気づくことを大切にし、友だちとの交流を通して英語力を養っていきます。

英語教育を通して、英語や英語圏の文化に興味を持ち、グローバルな時代に活躍できる人材の育成に努めるのが、この教科書の最終的な狙いと言えるでしょう。

これまでの英語教育は、「何を知っているか」という知識と技能を重視する教育でした。そのため、テストも文法や語彙力に優れた児童が、良い点を取る傾向がありました。しかし、このような偏った英語教育では、グローバル化に必要な思考力や判断力、表現力は身につきません。それよりも、児童が自分で考えて「わかった!」「伝わった!」と実感することこそが重要です。

JUNIOR TOTAL ENGLISHは、児童たちに本当の生きた英語を身につけるための、基礎を教えてくれます。

日本の英語教育は、小学校3年生から始まる外国語活動を含めると、高校3年生まで10年間に及ぶことになります。高校3年生を終えた段階で、世界に通用する英語力を身につけるためには、基礎となる小学校の英語学習が、ポイントになるのは言うまでもないでしょう。JUNIOR TOTAL ENGLISHは、初めて英語を学ぶ児童たちに、英語の息吹を与えてくれる教科書です。

ONE WORLD Smiles

教育出版株式会社が発行する、小学校5年生、6年生向けの英語教科書です。これまで、小学校高学年で行われていた、「外国語活動」が「外国語科」に変わり、授業時間も年間70時間になりました。ONE WORLD Smilesは、この英語授業の変更に合わせて作られた教科書です。

楽しく学べて、しかも英語力がつくように構成されており、やさしい内容から入って、少しずつレベルを高めていきます。先生が指導しやすいように編集されているので、さらにわかりやすく児童たちに伝えることができます。

教科書の随所に「やってみたい」と思わせる仕掛けがあり、その仕掛けを解いていくうちに英語が好きになります。その結果、「英語でわかった」と実感できるようになるので、児童のモチベーションが上がるのは間違いないでしょう。

そして、この教科書で英語が好きになった児童は、中学校で文法を中心とした本格的な英語に触れることによって、さらに英語力を伸ばすことができます。そしてさらに、英語を通して世界とつながることのできる、グローバルな社会人になっていくことが期待されます。

まとめ

小学校の英語教育は始まったばかりなので、まだ手探りの状態が続いていると言っていいでしょう。今後、現場からのフィードバックによって、英語教科書も少しずつ改善されていくことになります。

小学校で採用されている、英語教科書にはさまざまな種類があり、それぞれ他の教科書にない特徴があります。小学校の英語教科書は、今後改良を重ねながら、少しずつ精度を上げていくに違いありません。